能登半島地震の被災地にて災害復旧工事を行いました

被害状況調査に続き、環境省の要請を受け石川県七尾市で被災した浄化槽の入替工事を行って参りました。

インテックは令和7年3月~6月までの3ヶ月間で、5人槽10基、7人槽2基、合計12基の入替を行いました。これまでに七尾市で施工できた基数は、他の協力業者と合わせると100基前後の入れ替えとなります。

今回工事をさせていただいた浄化槽のほとんどが浮き上がり、槽内は歪み、ひび割れている状況で、大きな揺れであった事が見て取れました。お施主様が被災時のお話を聞かせてくださいましたが、私たちの想像を超える恐怖を体験し、相当なご苦労を背負われた事がひしひしと伝わりました。私たちにできる事として、できる限りお施主様のご希望に添って、より丁寧に施工する事を心がけました。

施工地域は、海辺で湿地帯も多く、床掘では湧水と砂崩れが多く掻き出しの繰り返しにとても苦労しました。更に地域性と思われますが、家屋の周りや道路までの敷地がコンクリートで覆われている事が多く、はつり作業に大変苦労しました。内陸と沿岸地域での土壌の違いや、海辺ならではの施工の工夫を知る事ができ、苦労ではありましたが、とても勉強になりました。私たちが出来る事は限られており、ほんの一握りの事柄ですが、復興のお手伝いができた事に感謝の気持ちで一杯です。

しかし、依然として被災されたままの方がまだ多くいらっしゃいます。その理由は、補助金は出るものの、個人で負担しなければならない費用がある事や、高齢になり後に引き継ぐ者がいなくなるため入替を断念される方も多いとの事でした。単独の多い地域ですが、このような事情もあるため、全てを合併に転換することは難しいようです。

七尾の海は穏やかで、魚も豊富で、景色もすばらしい場所です。

1日でも早く復興が進み、七尾の皆様の元気と笑顔が増えますよう、心よりお祈り申し上げます。加えて、能登半島全域の復興も心よりお祈り申し上げます。

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